はじめに
シナリオに手を加える方法のチュートリアルとして、オーストリアを文明に追加(変更)してみます。(C3C日本語版ver.1.02)
そしてUUの追加、科学技術、天然資源、都市改善も追加してみます。これでエディットの基本は習得できると思います。
pcxファイルを扱えるグラフィックエディタが必要な作業もあります。
ここではフリーソフトのGIMPを使用します。 VectorでDLできます→GIMP for Windows
なお、GIMPの詳しい使い方は説明しません。作業内容だけ記していきます。
テキストエディタはメモ帳でおkです。
準備
まず、Conquests\Scenariosにフォルダを作ります。
フォルダ名はシナリオファイルである.biqと同じにしておきましょう。ここではRespectとしておきます。
その中にArtフォルダとTextフォルダも作っておきます。TextフォルダにはConquests\Text内のファイルをコピーしておきます。
君主画像データの用意
オーストリアの君主データはC3Cにはじめから入っています。
データの確認だけしておきましょう。
Conquests\Art\Advisorsに「Charles_V」がファイル名に含まれている.pcxが1つあります。
Conquests\Art\leaderheadsに同様の.pcxが10ファイルあります。これらは君主の画像です。
Conquests\Art\Civilopedia\Icons\Racesに同様の.pcxがlgとsm2つあります。シヴィロペディアでの画像になります。
Conquests\Art\Flicsに同様の.flcが8ファイルあります。これは君主の動画データです。
C3Cエディタで作業
ここではローマとオーストリアを入れ替えてみます。文明は蛮族を含め32までしか設定できません。
そのためC3Cでは入れ替えが必要です。
[ルールをエディット]で文明タブを開き、ローマを選び、名前を変更します。
次にシヴィロペディアの項目を入力します。ここでは「RACE_AUSTRIA」と入れます。
「RACE_」は必ず入れましょう。スペースは使えないので注意が必要です。
文明のデータを入力していきます。各項目はヘルプを参照して下さい。
アニメーションの項目は.flcのパスを入力していきます。
古代は「ancient」、中世は「mid」、工業化は「indust」、現代は「mod」です。前半は「fwrd」、後半は「bwrd」です。
例えば、工業化の後半のファイルは「Art\Flics\X2_Charles_indust_bwrd.flc」となります。
ルールエディットを閉じ、[シナリオプロパティ]のデバッグモードにチェックをつけます。
[ファイル]-[名前を付けて保存]でConquests\ScenariosにRespect.biqとして保存します。
PediaIcons.txtを編集
Respect\TextのPediaIcons.txtを開きます。
注意書きの下に「#START LEADER/RACE ART」が見つかります。項目の最後まで下にスクロールします。
空行の上が「art\advisors\x2_Theodora advisor.pcx」のはずです。
(ver.1.02だとその上が〜isabel〜となってますがパッチで修正されます。正しくは〜Theodora〜です。)
改行して空行を5行にし、上から「#RACE_AUSTRIA」、「art\leaderheads\x2_Charles_V victory neutral.pcx」、
「art\advisors\x2_Charles_V advisor.pcx」と入力します。
下の様になっていればおkです。
art\advisors\x2_Theodora advisor.pcx
#RACE_AUSTRIA
art\leaderheads\x2_Charles_V victory neutral.pcx
art\advisors\x2_Charles_V advisor.pcx
####
# Happy Icons (conquer/domination/space winner)
その下の「# Happy Icons (conquer/domination/space winner)」から始まる9項目は、
ビザンチンの下にそれぞれ入力していきます。ビザンチンを参考にするとよいでしょう。
最後にシヴィロペディアのアイコンを設定します。
上記の9項目の入力が終わると下に「#START CIVILOPEDIA ART」、もう少し下に「#Start Races」が見つかります。
この項目の最後が「art\civilopedia\icons\races\x2_Theodora civpedia sm.pcx」のはずです。
改行して空行を4行にし、上から「#ICON_RACE_AUSTRIA」、「art\civilopedia\icons\races\x2_Charles_V civpedia lg.pcx」、
「art\civilopedia\icons\races\x2_Charles_V civpedia sm.pcx」と入力します。
下の様になっていればおkです。
art\civilopedia\icons\races\x2_Theodora civpedia sm.pcx
#ICON_RACE_AUSTRIA
art\civilopedia\icons\races\x2_Charles_V civpedia lg.pcx
art\civilopedia\icons\races\x2_Charles_V civpedia sm.pcx
###########################
#Start Worker actions...
保存してテキストエディタを閉じます。
Civilopedia.txtを編集
これはシヴィロペディアを開いたときの説明文などの編集です。
オーストリアはデフォルトで入力されているようです。
既存の文明の部分を参考にして、設定した文明データ(志向など)と同じ表示になるように編集してみましょう。
テスト
文明が正常に使えるかテストしましょう。
ゲームを起動しシナリオファイルを読み込みます。
ゲームセットアップ画面でローマの代わりにオーストリアが選択できますか?
オーストリアで開始してみましょう。
テストは大変な作業ですが、デバッグモードで保存したのでチートコードを活用しましょう。
勝利させてみたりいろいろテストします。
違う文明で開始し、交渉画面のテストなども必要でしょう。
一通りテストしてみてエラーが起きないようならこれで文明の追加(変更)は成功です。
*デバッグモードでのチートコード
- Shift-F1
- マップ上に選択したユニットを配置
- $
- 100ゴールド増加
- 都市画面上でA
- 人口1増加
- 都市画面上でB
- 改善の追加
- 都市画面上でS
- シールド100増
- F6画面上でShift-右クリック
- 選択された科学技術を取得
- F6画面上で+(または=)
- 現在の時代のすべての科学技術を取得